本格焼酎のすばらしいところは、包容力があり食中酒としてほぼ料理を選ばないところです。
ほかのお酒では合わせにくい、味の濃いものや脂っこいおつまみでも負けずに合い、食が進むので豪快にいくのがよいとされています。
しかし、さらなる相性の追及をしたいということになれば、各焼酎によって風味があり、濃淡もあるので、それぞれの香りや濃さを意識しておつまみを作っていくのです。
また、もともと九州の地酒ですから、その郷土の料理があわないということはないので、それをヒントにできます。
例えば、最初の一杯目はさっとつくれるものや作り置きのできるおつまみがあると便利です。
鳥皮せんべいは食べる前にホットプレートやフライパンであたためれば焼きたての味になりますし、他にも焼きエシャロットやたたき山芋の明太あえなどがあります。
江戸時代から地元で食されているという、からしレンコンなどはからし味噌のピリ辛とレンコンの歯ごたえがあり、その土地の焼酎と相性が良いとされているものです。
キムチ入りゴーヤチャンプルはゴーヤの苦みにキムチの辛みを足してパンチのあるおつまみになり、ガツンと力強い泡盛を合わせれることもできます。
また、水菜の揚げじゃこのサラダはさっぱりとした水菜にとろりとした食感の温泉卵を加えてカリカリに炒めたちりめんじゃこをトッピングすれば、香りに豊かな芋焼酎にも負けない個性派のサラダの完成です。
そして、肉系のおつまみなら、肉と衣の材料をすべて混ぜてあげた簡潔かつ豪快なおつまみ豚天は芋焼酎や泡盛に合いますが、すだちを絞ることで爽快な香りに米焼酎でも相性がよくなります。
魚系ではかつおのコチュジャンあえは、コチュジャンは韓国の甘辛味噌で相性がいいですし、さつま揚げはふわりと芋香立ち昇るお湯割りと共に食べるのが最適とされているものです。
他にも鍋物であれば、鶏の水炊きの薬味にゆずこしょうを用意すれば、九州の地酒と相性がよく、コクのあるスープで煮た具は案外あっさりとしているので、芋や麦、米、どれを選んでも失敗がないとされています。
最終更新日:2019/9/5